ちょっと前に鈴木祐(@yuchrszk)さんの著書『不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる』を読みました。
色々と気づきの多い本だったんですが、中でも「なるほどな~」と思ったのが毎日のスキンケアの下り。
メソッド62 「ワセリン」は保湿における基本中の基本
保湿についてはすでに皮膚科学の世界でコンセンサスが確立しており、まず大きな結論から言うと、次のひと言でまとめられます。
・面倒なことを考えたくなければワセリンを選ぶべし
引用元 | 不老長寿メソッド 死ぬまで若いは武器になる
スキンケアにワセリン。
うーん、まったく頭にない発想でした。
スキンケアの目的とワセリンの働き
毎日のスキンケアは大別すると「洗顔」と「保湿」に分かれます。
その内でワセリンが担うのは「保湿」の部分。
保湿とはそもそも角質層(肌の一番外側にある0.01mm~0.02mmの層)にある「皮脂膜」「天然保湿因子」「細胞間脂質」の働きで乾燥や摩擦から肌を守り、内部の水分を正常に保持できている状態になります。
逆に言うとこれらの機能が低下すると肌の乾燥が進んでいってしまうんですね。
ワセリンを肌に塗ると表面に薄い油膜が作られます。
この油膜が外部の刺激(服などの摩擦)から肌を守ってくれます。
また角質層から水分が蒸発するのを防ぎ、肌の潤いを保持してくれる、というわけです。
ちなみにワセリンは生成する過程で不純物がほとんど取り除かれており、刺激が少ないためアレルギー反応などの副作用もほとんどないとされています。
ですので、ひときわデリケートな唇にも使用でき、リップクリーム替わりにすることも可能。
全身、場所を選ばず保湿できるのはうれしいですねー。
ノリヒロの今までのスキンケア
無印良品の「化粧水・敏感肌用(高保湿タイプ)」と「乳液・敏感肌用(さっぱりタイプ)」を愛用してました。
もともと乾燥肌・敏感肌気味でいろいろな化粧水・乳液を試してみたんですが、行き着いたのが無印良品。
肌にトラブルが出ないレベルで保湿してくれて、コスパが良かったのがこちらの組み合わせになります。
無印の製品は入手性がいいのもポイント高いですね。最近はAmazonでも買えますし、売り切れの心配も無し。
スキンケアをワセリンに変えてみての感想
購入したのは大洋製薬の『ワセリン』。
Amazonで350円程度で買えるコスパの良さが決め手でした。
お試しで2ヶ月間使用してみました。
毎朝の洗顔・髭剃り後と夜の入浴後の保湿を、ワセリンのみにしてみた使用感になります。
良かった点は以下。
- 化粧水&乳液の時と変わらない保湿力
- スキンケア用品をワセリンだけにできる
- ランニングコストが安い
逆にいまいちな点は以下。
- ややベタつく(おでこにかかった髪もベタつくことがある)
- ノビが悪いので顔全体に塗るのがメンドイ
- スキンケア後に手についたワセリンを洗うのがメンドイ
それぞれについて見ていきます。
メリット1:化粧水&乳液の時と変わらない保湿力
これが一番心配だった点ですが、全く問題ありませんでした。
朝イチで洗顔保湿しても夜までしっかり保湿してくれてます。
ニキビや肌荒れ、赤みなんかのトラブルも無し。
ちなみに唇も一緒にワセリンを塗っていて、こちらも問題なく使えてます。
ただ、リップクリームに比べて持続力が弱いというか、わりと短い時間でとれちゃうので冬場は普通にリップを使ったほうがよさそうです。
メリット2:スキンケア用品をワセリンだけにできる
化粧水&乳液をワセリン1個に減らせます。
これは旅行やサウナに行くときなんかにありがたいポイントですね。
持ち運びできる荷物を減らせるのはすごく快適。
普段使いに関しても、補充のタイミングなんかは2つを管理するのと1つを管理するのじゃ労力が違うので、少ないに越したことは無しです。
メリット3:ランニングコストが安い
化粧水・乳液はひと月あたりのコストは約800円。
対してワセリンはひと月あたり約100円。
毎月700円の差額は個人的には結構大きな差ですね。
スキンケアをワセリンだけにする一番のメリットかな、と思います。
デメリット1:ややベタつく
ワセリンはどこまでいっても油膜なのでベタつきます。あとテカります。
ただ毎日使ってると使う適量がわかってきて、ごく少量を薄く塗るようになるのでそれほど気にならないというのが正直なところ。
僕は前髪をおろしてるヘアースタイルなので、おでこに触れた髪がややベタつくのはマイナスポイントですね。
デメリット2:ノビが悪いので顔全体に塗るのがメンドイ
使うワセリンにもよりますが、ノビはあまりよくないです。
手に取って掌でこすって温めて伸ばすんですが、毎回それをやるのがややメンドクサイ。
化粧水&乳液からワセリン一本にして、塗る回数が減るから時短になるかなーと思ってたんですがそんなことは無かったです。
ノビのいいワセリンもあるみたいですが、値段もお高くなります。
そうするとワセリンのメリット、コスパの良さが消えちゃうので、うーんという感じですね。
デメリット3:スキンケア後に手についたワセリンを洗うのがメンドイ
これもデメリット1に関係してるんですが、化粧水&乳液と違ってスキンケア後の手がベタつきます。
スキンケアの度に手を石鹸で洗い流すのはメンドイのです。
そのままだとしっかり手に残って触ったものが指紋だらけになってストレス。
個人的にワセリンの一番のデメリットはこれですね。
終わりに
スキンケアをワセリンだけに切り替えて2カ月たった僕の正直な感想をまとめてみました。
メリットもあればデメリットもあるなー、というのがワセリンの使用感です。
上にも書きましたが、肌の調子は良いですし化粧水を使っていなくても肌トラブルなんかは全くないですね。
ただ、ネットでよく見るワセリンのレビューなんかにある「(化粧水使用時に比べて)肌の調子が良くなる」なんてことも、僕に関しては無いかな、という感じです。
結局はランニングコストの安さに魅力を感じるかというところが一番大きいので、これからワセリンを試す人は是非そこら辺を検討してみてくださいね。
以上